2008年06月03日

『イオン、再生利用事業として食品残さリサイクル飼料で飼育された豚肉を販売』〜日経プレスリリース

イオン株式会社は、改正食品リサイクル法に対応した「飼料化の再生利用事業計画」の認定を受けた。これは小売業としては日本初。これにより市町村の枠組みを超えて食品残さの回収が可能になる。食品廃棄物を飼料化、その飼料を食べて育った豚のお肉を店頭で販売する「リサイクル・ループ」を確立、現在は千葉県のみの展開だが、6月からは関東55店舗で事業を開始する。

【感想】
これは非常に画期的な事業だと思います。食品リサイクルに関しては、政府インターネットテレビで、愛知県のユニー株式会社が、肥料業者、契約農家と連携して、食品残さを利用した肥料を使った「野菜」を店頭で販売する事例が紹介されていました。小売大手のイオンが食品リサイクルをした飼料で育てた「豚肉」を自社の店頭で販売するようです。まさしく「循環型社会のお手本」と言えるでしょう。

コンビニや大手小売業でも、食品残さをリサイクルする動きが活発化していますが、現段階では、リサイクルをする飼料業者、肥料業者に引き渡すところまでで終わっていると思います。これでも十分、ごみ抑制に繋がっていますし有効ですが、イオンの場合は、その飼料を使った養豚、その豚肉の販売までを事業化させました。

食品産業から出る「食品残さ」ごみは、食品加工時の「生ごみ」のほか、賞味期限の切れたお弁当など、毎日大量の排出されています。このごみの抑制は、ごみ問題全体を考えた場合、大きなウェイトを占めていました。イオンの取り組みは、「ごみは各市町村が処理してくれる」という固定概念を変えそうです。企業が出したごみは自分たちでリサイクルする「新しいスタイル」普及のきっかけになるのではないでしょうか。

マイバッグ、マイバスケット、植樹、リサイクル・ループとイオンの環境・社会貢献運動はどれも「最先端」です。参考にすべき点はたくさんありそうです。

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2008年05月14日

『小田急電鉄、ロマンスカー・VSEをグリーン電力で運行』〜日経プレスリリース

小田急電鉄は、環境月間に合わせて、6月1日から7月16日まで、ロマンスカー(VSE50000形)2編成の運行で消費する電力をすべてグリーン電力でまかなう。今回使用するグリーン電力は、秋田県秋田市の風力発電施設「秋田市民風車」で発電されたもの。

【感想】
グリーン電力で走る電車は日本国内初とのことです。もともと、電車は自動車や航空機と比べてCO2の排出量が少ないということで、次世代交通インフラの中心になることが期待されていますが、小田急電鉄の取り組みは「将来の電車のありかた、交通機関のありかた」を考える上でも大変意義深い、すばらしい取り組みのように思います。

今回のグリーン電力は、全国の市民の出資によって運営されている「秋田市民風車」で発電されたもの。これもかなりイメージがいいです。もちろん、インドや南米の風力発電の排出権を利用するのもいいのですが、「純国産」のグリーンエネルギーで走るロマンスカー。企業の評価は確実にアップするのではないでしょうか?

小田急グループの百貨店のショーウインドーの照明などもグリーン電力を使用しているほか、小田急不動産の店舗などでもグリーン電力にシフトする予定のようです。

首都圏や関西などの私鉄各社は環境に対する取り組みが非常に速いと思います。沿線住民や株主などステークホルダーの意識が高いのが一因でしょうか。先端を行く会社のアイデアや工夫は大いに参考すべきだと思います。おそらく、他の私鉄も対抗してグリーン電力を使用するようになるのではないでしょうか?

地方も「格差是正」ばかりを訴えるのではなく、「グリーン電力は今後ニーズが増えそう」というトレンドを掴んで、風力発電を利用した事業を興して、排出権を売るというくらいの目敏さ、スピード感が必要でしょう。いいお手本事例だと思います。

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2008年05月13日

『クラブツーリズム、富士山で植樹やエコウォーキングを体験するツアーを設定』〜TRAVEL VISION

クラブツーリズムは、世界遺産に暫定登録された富士山を訪れる、日帰りのバス旅行を販売する。本栖湖畔、精進湖畔で地元ボランティアと行う植栽活動、ネイチャーガイド同伴のエコウォーキング、夕方には、著名人を迎えてのライヴトークとエコ三昧。設定日は7月5日。

【感想】
もともと日帰りバスツアーはブームですが、今年は「環境にやさしいイベント付き」の商品がいろいろ開発されているようです。クラブツーリズムのホームページを拝見すると、首都圏発の「ハイキングツアー」「ネイチャーウォークツアー」が数多く企画されています。温泉付きというのもあります。気軽さとリーズナブルな価格設定が魅力のようです。

記事のツアーは、植樹とウォーキングとトークイベント。個人ですべてをセッティングしようとしても無理だけど、環境のために何かアクションを起こしたいと考えている人にはもってこいのエコツアーではないでしょうか?

時季的には梅雨の時期ということで天候は心配ですが、夏の日照りの頃よりはいいかもしれません。夫婦旅行、友人旅行などに最適かもしれません。

富士山の自然、文化、歴史を中心に、地球環境を考える。まずは身近な自然に関心をもって、実際に触れたり、体験する。体験したことを口コミで伝えていく。こういった一つ一つの取り組みが大事なような気がします。

「一日一善」ではありませんが、日々の何気ないエコ活動の積み重ねが、やがて大きな成果として現れてくるのではないでしょうか?ボランティアよりも参加しやすくて、満足度が高い感じ。こういったツアーが全国で企画されるようになればいいなあと思います。

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2008年05月12日

『住商、欧州で太陽光発電――スペインに大規模施設』〜日経エコロミー

住友商事は、スペインカナリー自治州テネリフェ島で、大規模な太陽光発電事業に乗り出す。みずほコーポレート銀行とプロジェクトファイナンス契約を結んで資金を調達、電池パネルはシャープ製のものを使用する。スペインでは、太陽光発電市場が急成長中。

【感想】
スペイン領カナリア諸島はモロッコの西に浮かぶ島々で、ヨーロッパの避寒地として有名な地域。観光にチカラを入れており、環境保護の意識が高い顧客が多く、脱化石燃料、再生可能エネルギーの普及を積極的に行っているようです。

地図で確認すると分かりますが、スペインの領土ですが、北緯20〜30度付近に位置し、日射量はスペイン本土よりも20%以上多いそうです。発電効率のいいところでたくさん発電して、フィードインタリフ制度で高い価格で売電する。プレスリリースでは「高い事業性が見込まれている」とあります。

設置さえすれば、あとはメンテナンスを定期的に行うだけ。相当の収益が期待できるのではないでしょうか。

国内の太陽光発電システムの普及は、スローダウン気味です。原因として、国の補助金がなくなってしまったことや国内電力会社の売電価格がヨーロッパ各国に比べて低いことなどが挙げられています。それに加えて「そもそも、日本の気候は、太陽光発電に向いていないかもしれない」ということが考えられます。

日射量、日射時間が多ければ多いほど発電量は増えます。瀬戸内海や西日本の温暖な地域は有効だと思いますが、冬場雪の多い地域や日射量が少ない地域では、採算性という意味ではあまり魅力がないのかもしれません。

太陽熱発電なども、多くの日射量と広い敷地が必要なことから、アフリカやアメリカが適しているというニュースもあります。これからは、「太陽光発電各国普及ランキング」などはあまりこだわらず、バイオマスや風力など、適材適所ならぬ「適電適所」のエネルギー供給を考えるべきなのではないでしょうか?全体として再生可能エネルギーの割合が増えればいいのかなと思います。

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2008年05月09日

全社員に茶殻を配合した名刺を導入〜株式会社伊藤園

株式会社伊藤園では、約5000人の全社員に、緑茶飲料「お〜い お茶」を製造するときに使用した茶葉(茶殻)を配合した名刺を導入する。同社では、茶殻の抗菌・消臭効果を利用した製品開発を積極的に行っており、茶殻リサイクルシステムの浸透のねらいもある。

【感想】
塩釜市が、揚げかまぼこの廃食油を利用してバイオディーゼル燃料の製造で成功している事例がありました。飲料大手伊藤園も今まで廃棄処理していたものを、リサイクルして有効活用をしようという取り組みが進行しているようです。

名刺には「この用紙は 「おーいお茶」の茶殻を使用しています」の文字が印字されています。環境意識が高いことを表すのと同時に、自社製品の宣伝まで行っています。一石二鳥です。ナイスアイデアだと思います。取り組みに対する前向きな姿勢、楽しんでリサイクルをやっている雰囲気を感じます。

伊藤園のホームページを拝見すると、茶殻を利用した製品が数多く紹介されています。茶入りせっこうボードなどは消臭効果があり好評のようですし、茶入り樹脂を利用した公園ベンチなども開発されています。この樹脂を使用した環境配慮型自動販売機も開発されており、京都の醍醐寺などで採用されています。落ち着いた色合いで景観ともマッチしています。

いままで廃棄していたものから新たな価値を創造して利益に貢献しています。新しく取り組むべき課題(環境問題)に対するソリューションとしてはかなりレベルの高いものになっているように思います。今後も茶殻リサイクルシステムの新製品に注目していこうと思います。

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